原石・加工の流れ

国産産地証明書見本

備中青みかげは「矢掛石」とも呼ばれていますが、もともと「矢掛石」とは庭石として採掘されていた黒色の石で、矢掛の銘菓にもなっています。現在ではほとんど採掘されていないので、「矢掛石」の名前は墓石材や建材に使われる白みかげ石と備中青みかげを示すようになりました。国内では唯一の緑系の墓石材の産地として、日本石材産業協会の石材産地証明をご希望の方に発行いたします。

丁場

採る

備中青みかげは「玉石」の状態で土の中に埋まっています。どんな大きさのものがどこ埋まっているのかは掘り出してみるまで判りません。原石探しはまさに宝探しです。

割る

掘り出した玉石はトラックで運べる大きさに「小割り」します。石の目をみて、削岩機であけた穴にクサビと矢を入れ金づちで叩き割っていきます。大きすぎる玉石は火薬を使って割ることもあります。

搬出

割った石の面を水でぬらしてキズがないかどうか丹念に調べます。社長のお眼鏡にかなった原石だけが、トラックに乗せられ加工所へ搬出されます。

加工

切る

丁場ではみつけられなかったキズ、ナデ(模様ムラ)が無いか確認し、一番効率よく石材が取れる切り方を決めます。大口径→中口径と順に切っていき、玉石を墓石の寸法に整えていきます。切っている途中に出てくるキズやナデを見極めながらの作業になります。

磨く

8種類の砥石がついた自動研磨機械で磨いていき、磨ききれない細かい部分は手動械研磨機で磨いていきます。いずれも湿式研磨なので水が命です。

仕上げ

水鉢、香炉、花立て、蓮華台、竿石の頭部などなど細かい部分は職人さんの手加工です。手磨きで仕上げ、文字彫り、製品保護のための白い縄をかけてできあがり。

施工

据える

墓地の状態に合わせて基礎工事をし、墓石を据え付けていきます。最後に竿石にさらし布を巻いて完成。施主様へお引渡しします。